立位及びステップ位での下肢荷重量がヒラメ筋H反射に及ぼす影響
目的:立位及びステップ位での下肢荷重量の変化がヒラメ筋H反射の振幅に及ぼす影響を検討する。方法:健常成人9名を対象とした。立位,前及び後ステップ位で下肢荷重量を変化させ,ヒラメ筋H反射を測定した。立位では体重の5%,25%,50%,75%,95%荷重,前後のステップ位で体重の25%,50%,75%荷重とした。各荷重条件において最大M波振幅に対するヒラメ筋H反射の振幅比(%Mmax),下肢筋(ヒラメ筋,前脛骨筋,外側広筋)の背景筋電図比(%RMS),下肢関節角度(足関節,膝関節,股関節)を測定した。結果:立位では下肢荷重量の増加に伴い,%Mmaxは有意に増加し,前及び後ステップ位では%Mmaxは...
Saved in:
Published in | 東北理学療法学 Vol. 27; no. 27; pp. 65 - 70 |
---|---|
Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本理学療法士協会 東北ブロック協議会
2015
日本理学療法士協会 東北ブロック協議会 Tohoku Section of Japanese Physical Therapy Association |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0915-2180 2189-5686 |
DOI | 10.15049/artsjpta.27.0_65 |
Cover
Summary: | 目的:立位及びステップ位での下肢荷重量の変化がヒラメ筋H反射の振幅に及ぼす影響を検討する。方法:健常成人9名を対象とした。立位,前及び後ステップ位で下肢荷重量を変化させ,ヒラメ筋H反射を測定した。立位では体重の5%,25%,50%,75%,95%荷重,前後のステップ位で体重の25%,50%,75%荷重とした。各荷重条件において最大M波振幅に対するヒラメ筋H反射の振幅比(%Mmax),下肢筋(ヒラメ筋,前脛骨筋,外側広筋)の背景筋電図比(%RMS),下肢関節角度(足関節,膝関節,股関節)を測定した。結果:立位では下肢荷重量の増加に伴い,%Mmaxは有意に増加し,前及び後ステップ位では%Mmaxは有意に減少した。考察:ヒラメ筋H反射の振幅は下肢荷重量の変化に影響され,立位とステップ位においては相反する影響を受けた。その主たる要因は,ヒラメ筋の背景筋電図とIb抑制,前脛骨筋による相反性Ia抑制が考えられた。 |
---|---|
ISSN: | 0915-2180 2189-5686 |
DOI: | 10.15049/artsjpta.27.0_65 |