脳性麻痺頚部レーザー照射による総頚動脈血流変化の検討
Low Level laser therapy(LLLT)後の血流改善の報告は多く,動物実験では血管拡張や血流改善が報告されているが,人体内の血流変化を非侵襲的,経時的に観察した報告は少ない.今回,Doppler color flow imagingを用いて非侵襲的に頚部照射前後の総頚動脈血流変化を経時的に観察した.出力や照射時間により血流変化に違いはあるが,照射後,照射側総頚動脈,非照射側総頚動脈ともに血管断面積の拡大,血管径の拡張,血流量の増加がみられ1時間以上持続した.照射側血管断面積は最大69%拡大,血管径は最大31%拡張,血流量は最大74%増加した.非照射側でも血管断面積は最大52%...
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Published in | 日本レーザー医学会誌 Vol. 28; no. 4; pp. 377 - 382 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
15.01.2008
日本レーザー医学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0288-6200 1881-1639 |
DOI | 10.2530/jslsm.28.377 |
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Summary: | Low Level laser therapy(LLLT)後の血流改善の報告は多く,動物実験では血管拡張や血流改善が報告されているが,人体内の血流変化を非侵襲的,経時的に観察した報告は少ない.今回,Doppler color flow imagingを用いて非侵襲的に頚部照射前後の総頚動脈血流変化を経時的に観察した.出力や照射時間により血流変化に違いはあるが,照射後,照射側総頚動脈,非照射側総頚動脈ともに血管断面積の拡大,血管径の拡張,血流量の増加がみられ1時間以上持続した.照射側血管断面積は最大69%拡大,血管径は最大31%拡張,血流量は最大74%増加した.非照射側でも血管断面積は最大52%拡大,血管径は最大21%拡張,血流量は最大71%増加した.照射側,非照射側ともに最大流速,最小流速,平均流速には明らかな変化はみられなかった. |
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ISSN: | 0288-6200 1881-1639 |
DOI: | 10.2530/jslsm.28.377 |