救命救急センターにおける救急医療に対する薬剤師の関与
「1. はじめに」救急医療においては, 多発外傷, 意識障害, 急性薬物中毒, 心肺停止など重症度や緊急度の高い患者に対して, 多くの医療スタッフが専門性と技術を集結し, 集学的な治療を行っている. 患者の病態は多岐にわたり, 外科的処置とともに様々な薬物治療が行われ, ハイリスク医薬品が汎用されるため薬剤師の積極的な関与が求められている. 昨今では多くの医療機関で薬剤師が救急医療に関与しているが, 日本大学医学部附属板橋病院救命救急センター(以下, 当センター)では平成3年の開設当初より, 薬剤師が他の医療スタッフとともに24時間体制で救急搬送された患者の初期診療を行う初療から退院まで救急医...
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Published in | YAKUGAKU ZASSHI Vol. 136; no. 7; pp. 967 - 972 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本薬学会
01.07.2016
日本薬学会 |
Subjects | |
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Summary: | 「1. はじめに」救急医療においては, 多発外傷, 意識障害, 急性薬物中毒, 心肺停止など重症度や緊急度の高い患者に対して, 多くの医療スタッフが専門性と技術を集結し, 集学的な治療を行っている. 患者の病態は多岐にわたり, 外科的処置とともに様々な薬物治療が行われ, ハイリスク医薬品が汎用されるため薬剤師の積極的な関与が求められている. 昨今では多くの医療機関で薬剤師が救急医療に関与しているが, 日本大学医学部附属板橋病院救命救急センター(以下, 当センター)では平成3年の開設当初より, 薬剤師が他の医療スタッフとともに24時間体制で救急搬送された患者の初期診療を行う初療から退院まで救急医療に携わり, チーム医療の一員として総合的な薬学的管理を行ってきた. 本稿では, 救命救急センターにおける救急医療に対する薬剤師の関与について, 当センターで行っている臨床業務, 薬学生への教育, 臨床研究について紹介し, 今後の救急医療における薬剤師の展望について考察したい. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.15-00286-1 |