関節リウマチ
RAの侵され易い関節というのは決っている. A 手の指では2番目のPIP関節, 3番目のMCP関節と手首が特徴的な障害部位である. (1)早期のリウマトイド Hand の特徴は(図1) 手の指のPIP関節の紡錘状の腫れである. (2)後期のリウマトイド Hand は(図2) 尺骨側偏位で手の指がMCP関節の部位で小指側に偏位を起こしている変形をいう. (3)スワンネック病変といわれる変形は, DIP関節で屈曲拘縮, PIP関節で過伸展である. (4)バッタの足又はボタン穴変形 DIP関節が過伸展, PIP関節が屈曲拘縮する. (5)オペラグラスハンド 拇指の指節間関節が破壊されて亜脱臼を生じて...
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Published in | 日本良導絡自律神経学会雑誌 Vol. 35; no. 12; pp. 321 - 327 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本良導絡自律神経学会
1990
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0913-0977 1884-7595 |
DOI | 10.17119/ryodoraku1986.35.321 |
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Summary: | RAの侵され易い関節というのは決っている. A 手の指では2番目のPIP関節, 3番目のMCP関節と手首が特徴的な障害部位である. (1)早期のリウマトイド Hand の特徴は(図1) 手の指のPIP関節の紡錘状の腫れである. (2)後期のリウマトイド Hand は(図2) 尺骨側偏位で手の指がMCP関節の部位で小指側に偏位を起こしている変形をいう. (3)スワンネック病変といわれる変形は, DIP関節で屈曲拘縮, PIP関節で過伸展である. (4)バッタの足又はボタン穴変形 DIP関節が過伸展, PIP関節が屈曲拘縮する. (5)オペラグラスハンド 拇指の指節間関節が破壊されて亜脱臼を生じていることを示す. B 足の指のMTP関節もよく侵され外反拇趾になり, 第1趾が内側に入るので足の指の幅が広くなり, 側面に魚の目ができる. (6)コックアップ変形 足のMTP関節が亜脱臼の状態でブラブラになり, 足趾が上へ持ち上がって足の裏に魚の目が出来て痛む. C 特異的病変では比較的硬い皮下結節がある. 肘, 後頭部, 臀部などに現われる. 結節を調べてみるとリンパ球, 形質細胞, 組織球という免疫反応に付与する細胞が柵状に配列している. 約30%ぐらいのRA症例にみられる. |
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ISSN: | 0913-0977 1884-7595 |
DOI: | 10.17119/ryodoraku1986.35.321 |