堀之内論文に対するEditorial Comment

ショックを呈する妊娠合併PTEにおいて, 初期対応を間違えると母児ともに救命できない場合やもしくは救命できたとしても重篤な後遺症を残す場合が考えられる. 本報告では, 来院時意識障害を有するショック状態で心臓超音波の所見よりPTEを疑った. その後直ちにPCPSを挿入し血行動態の改善を確認した後, 造影CTにて確定診断を行った点が評価に値する(確定診断にとらわれるあまり造影CTを優先すれば, PCPS挿入が遅れてしまいさらに状態が悪化してしまう恐れがあった)....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inShinzo Vol. 48; no. 4; p. 415
Main Author 辻, 明宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 2016
日本心臓財団・日本循環器学会
Japan Heart Foundation
Online AccessGet full text
ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.48.415

Cover

Loading…
More Information
Summary:ショックを呈する妊娠合併PTEにおいて, 初期対応を間違えると母児ともに救命できない場合やもしくは救命できたとしても重篤な後遺症を残す場合が考えられる. 本報告では, 来院時意識障害を有するショック状態で心臓超音波の所見よりPTEを疑った. その後直ちにPCPSを挿入し血行動態の改善を確認した後, 造影CTにて確定診断を行った点が評価に値する(確定診断にとらわれるあまり造影CTを優先すれば, PCPS挿入が遅れてしまいさらに状態が悪化してしまう恐れがあった).
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.48.415