ICUD (新膀胱) のpit fall

体腔内尿路変向 (ICUD : Intracorporeal Urinary Diversion) では, 術式をシンプルにし, 手技を定型化することが肝要である. 我々は, U字新膀胱を採用している. シンプルとはいえ, 工程数は多い. 定型的に手技を完結することが理想であるが, 実際にはそれぞれの工程において何らかの障害に直面することも多く, 臨機応変を要求される. 具体的には, 腸管壁損傷, 消化管再建のための腸管配置に難渋する, 新膀胱-尿道吻合が難しい, 尿管新膀胱吻合口を作成しにくい, 新膀胱壁縫合がやりにくい, 後腹膜化のための腹膜が残存していない, 等である. 各問題に対して当...

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Published inJapanese Journal of Endourology Vol. 34; no. 2; pp. 191 - 195
Main Authors 飯沼, 光司, 堀江, 憲吾, 中根, 慶太, 加藤, 大貴, 髙井, 学, 古家, 琢也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本泌尿器内視鏡学会 2021
Japanese Society of Endourology
Subjects
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ISSN2186-1889
2187-4700
DOI10.11302/jsejje.34.191

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Summary:体腔内尿路変向 (ICUD : Intracorporeal Urinary Diversion) では, 術式をシンプルにし, 手技を定型化することが肝要である. 我々は, U字新膀胱を採用している. シンプルとはいえ, 工程数は多い. 定型的に手技を完結することが理想であるが, 実際にはそれぞれの工程において何らかの障害に直面することも多く, 臨機応変を要求される. 具体的には, 腸管壁損傷, 消化管再建のための腸管配置に難渋する, 新膀胱-尿道吻合が難しい, 尿管新膀胱吻合口を作成しにくい, 新膀胱壁縫合がやりにくい, 後腹膜化のための腹膜が残存していない, 等である. 各問題に対して当科での対処法を解説する.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.34.191