当院におけるアラグリオ®を用いた光力学的診断の診断精度の検討

• Published in: Japanese Journal of Endourology Vol. 33; no. 2; pp. 290 - 294
• Main Authors: 蘆田, 真吾, 深田, 聡, 井上, 啓史, 葺石, 陽亮, 山本, 新九郎, 辛島, 尚, 久野, 貴平, 福原, 秀雄, 竹森, 大悟
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本泌尿器内視鏡学会 2020; Japanese Society of Endourology
• Subjects: 5-アミノレブリン酸; 光力学的診断; 膀胱癌
• ISSN: 2186-1889; 2187-4700
• DOI: 10.11302/jsejje.33.290

膀胱癌に対するアラグリオ®を使用した光力学的診断補助下経尿道的膀胱腫瘍切除術 (PDD-TURBT) の実臨床における診断精度について検討した. 術前にアラグリオ®を経口投与した膀胱腫瘍74例を対象に, 白色光および青色光を用いて膀胱内の同一領域を観察し, 膀胱組織検体の病理結果と術中画像所見から診断精度を評価した. 白色光と比較して, PDDでは感度の向上を認めた (PDD 88.4％ vs 白色光 71.3％). 特にCIS病変では, PDDによる感度は非常に高い結果となった (PDD 86.5％ vs 白色光 48.6％). PDDによる追加腫瘍発見率は19.4％であった. PDDは癌検出において, 有用であることが示唆された.