大井田論文に対するEditorial Comment
薬剤性血小板減少症については多くの薬剤による発症が報告されており, その機序は非免疫性と免疫性に大別される. 非免疫性機序では, 薬剤そのものによる骨髄抑制や巨核球機能障害により血小板産生が抑制され, その改善には時間を要することが多い. 一方, 免疫性機序においては, 主として血小板膜上の糖蛋白に対する薬剤依存性抗血小板抗体が血小板減少を引き起こすと考えられており, 多くの症例で薬剤中止数日後に改善を認める....
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Published in | Shinzo Vol. 52; no. 4; p. 437 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本心臓財団
15.04.2020
日本心臓財団・日本循環器学会 Japan Heart Foundation |
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ISSN | 0586-4488 2186-3016 |
DOI | 10.11281/shinzo.52.437 |
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Summary: | 薬剤性血小板減少症については多くの薬剤による発症が報告されており, その機序は非免疫性と免疫性に大別される. 非免疫性機序では, 薬剤そのものによる骨髄抑制や巨核球機能障害により血小板産生が抑制され, その改善には時間を要することが多い. 一方, 免疫性機序においては, 主として血小板膜上の糖蛋白に対する薬剤依存性抗血小板抗体が血小板減少を引き起こすと考えられており, 多くの症例で薬剤中止数日後に改善を認める. |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo.52.437 |