困難な腎結石をECIRSで克服する

20 mm以上の腎結石に対し, EAUおよびAUAガイドラインではPNLが第一選択として推奨されており, 幅広く行われるようになってきている. さらに最近ではmini-perc PNLやtubeless PNLといった低侵襲なPNLも行われるようになっている. その一方で, ECIRS (Endoscopic Combined Intra renal Surgery) もPNLと同じく大きな腎結石に対する有効な治療法として報告されている. ECIRSではf-TULを併用にすることにより, PNL単独ではアクセスが難しい尿管やtract脇の結石等へのアクセスが可能となるため, multi tra...

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Published inJapanese Journal of Endourology Vol. 32; no. 2; pp. 178 - 180
Main Authors 小高, 久和, 古目谷, 暢, 浅野, 潤, 松崎, 純一, 浅井, 拓雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本泌尿器内視鏡学会 2019
Japanese Society of Endourology
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ISSN2186-1889
2187-4700
DOI10.11302/jsejje.32.178

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Summary:20 mm以上の腎結石に対し, EAUおよびAUAガイドラインではPNLが第一選択として推奨されており, 幅広く行われるようになってきている. さらに最近ではmini-perc PNLやtubeless PNLといった低侵襲なPNLも行われるようになっている. その一方で, ECIRS (Endoscopic Combined Intra renal Surgery) もPNLと同じく大きな腎結石に対する有効な治療法として報告されている. ECIRSではf-TULを併用にすることにより, PNL単独ではアクセスが難しい尿管やtract脇の結石等へのアクセスが可能となるため, multi tractの頻度を減らすことができ, 穿刺部位を直視下に確認できるため, PNL単独治療よりも安全に腎杯穿刺を行うことができる. 当院ではstone free rateの向上および合併症率の低減を目的として2009年4月よりECIRSを第一選択として施行している. 今回, 実際の手術手順を提示し, 注意すべき点などに言及していきたい.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.32.178