櫻井論文に対するEditorial Comment

カテーテルによる早期再灌流療法の導入, 搬送システムの改良により, 急性心筋梗塞患者の院内死亡率は1980年代の20%前後から近年は5%程度まで減少した. しかし, 心筋梗塞にショックを伴った患者の院内死亡率は約40%と依然として高率であり克服すべき課題である. 櫻井らは, 左冠動脈主幹部塞栓により心停止をきたした超重症例に対してPCI, PCPS, IMPELLAを用いて救命し, 僧帽弁逆流症による心不全をMitra Clip(R)にてコントロールした症例を報告した. 最新技術をいち早く導入, 駆使し良好な結果が得られており感服する....

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Published inShinzo Vol. 53; no. 2; p. 193
Main Author 田邉, 康宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 15.02.2021
日本心臓財団・日本循環器学会
Japan Heart Foundation
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Summary:カテーテルによる早期再灌流療法の導入, 搬送システムの改良により, 急性心筋梗塞患者の院内死亡率は1980年代の20%前後から近年は5%程度まで減少した. しかし, 心筋梗塞にショックを伴った患者の院内死亡率は約40%と依然として高率であり克服すべき課題である. 櫻井らは, 左冠動脈主幹部塞栓により心停止をきたした超重症例に対してPCI, PCPS, IMPELLAを用いて救命し, 僧帽弁逆流症による心不全をMitra Clip(R)にてコントロールした症例を報告した. 最新技術をいち早く導入, 駆使し良好な結果が得られており感服する.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.53.193