AEDの具体的設置·配置基準に関する提言

「提言の目的」 自動体外式除細動器(automated external defibrillator;AED)の設置および配置について具体的な目安を示すことで, 効果的かつ効率的なAEDの設置を促し, 心臓突然死の減少につなげること. 「背景」 (1)心停止直後は, 心室細動(ventricular fibrillation;VF)のことが多い. VFの治療には迅速な除細動が最も重要であり, 除細動が1分遅れるごとに生存退院率が7~10%ずつ低下する1)~4). (2)市民による除細動(public access defibrillation;PAD)プログラムは, 公共の場にAEDを設置し,...

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Published inShinzo Vol. 44; no. 4; pp. 392 - 402
Main Authors 日本循環器学会AED検討委員会, 日本心臓財団
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 2012
日本心臓財団・日本循環器学会
Japan Heart Foundation
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.44.392

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Summary:「提言の目的」 自動体外式除細動器(automated external defibrillator;AED)の設置および配置について具体的な目安を示すことで, 効果的かつ効率的なAEDの設置を促し, 心臓突然死の減少につなげること. 「背景」 (1)心停止直後は, 心室細動(ventricular fibrillation;VF)のことが多い. VFの治療には迅速な除細動が最も重要であり, 除細動が1分遅れるごとに生存退院率が7~10%ずつ低下する1)~4). (2)市民による除細動(public access defibrillation;PAD)プログラムは, 公共の場にAEDを設置し, 市民に除細動を委ねることによって, 心停止後の救命率を向上させることを目的としたプログラムである1)~4). わが国においては, 2004年7月に非医療従事者によるAEDの使用が認められて以降, 駅, 空港, 宿泊施設などの公共施設へのAEDの設置が急速に進み5), これまでに30万台を超えるAEDが設置されている.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.44.392