放射線治療後の子宮頸部細胞診標本に対する乾燥再水和処理法の有用性

子宮頸癌の放射線治療後では,膣の乾燥などに伴い細胞診標本が乾燥することがある.子宮頸癌に対し放射線治療が行われた12例を対象に,通常のアルコール固定標本と乾燥再水和処理を施した後に固定を行った標本を作成して細胞所見などの比較を行った.通常固定標本の4例で標本中の約半数の細胞が,1例で75%以上の細胞が乾燥していたが,再水和処理を施した全ての標本で75%以上の細胞が良好に観察され,乾燥再水和処理法を用いた細胞診標本の有用性が確認された....

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Published inJapanese Journal of Medical Technology Vol. 63; no. 2; pp. 181 - 185
Main Authors 新井, 美紀, 土田, 秀, 神山, 晴美, 寺田, 美保, 富岡, 千鶴子, 布瀬川, 卓也, 竹内, 浩司, 飯田, 麻美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会 25.03.2014
日本臨床衛生検査技師会
Japanese Association of Medical Technologists
Subjects
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ISSN0915-8669
2188-5346
DOI10.14932/jamt.13-62

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Summary:子宮頸癌の放射線治療後では,膣の乾燥などに伴い細胞診標本が乾燥することがある.子宮頸癌に対し放射線治療が行われた12例を対象に,通常のアルコール固定標本と乾燥再水和処理を施した後に固定を行った標本を作成して細胞所見などの比較を行った.通常固定標本の4例で標本中の約半数の細胞が,1例で75%以上の細胞が乾燥していたが,再水和処理を施した全ての標本で75%以上の細胞が良好に観察され,乾燥再水和処理法を用いた細胞診標本の有用性が確認された.
ISSN:0915-8669
2188-5346
DOI:10.14932/jamt.13-62