がんの子どもへのEnd-of-Life Careの概念分析

研究の目的は 「がんの子どもへのEnd-of-Life Care」 の概念を明らかにすることである。Rogersらの概念分析の手法を用い、60文献 (英文献42件、和文献18件) を分析対象とした。分析の結果、属性のテーマは『子どもと家族が強い絆のもと、最期のときまで希望をもちながらともに生きることを支え続ける、子どもと家族中心のケア』で6カテゴリー28サブカテゴリー、先行要件のテーマは『子どもと家族・医療従事者の置かれている不確かさの交錯した文脈』で6カテゴリー27サブカテゴリー、帰結のテーマは『子どもと家族がともに生きる体験の中に見出す希望』で6カテゴリー19サブカテゴリーで構成されていた...

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Published in日本小児看護学会誌 Vol. 29; pp. 81 - 91
Main Authors 小林, 京子, 平田, 美佳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児看護学会 2020
日本小児看護学会
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ISSN1344-9923
2423-8457
DOI10.20625/jschn.29_81

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Summary:研究の目的は 「がんの子どもへのEnd-of-Life Care」 の概念を明らかにすることである。Rogersらの概念分析の手法を用い、60文献 (英文献42件、和文献18件) を分析対象とした。分析の結果、属性のテーマは『子どもと家族が強い絆のもと、最期のときまで希望をもちながらともに生きることを支え続ける、子どもと家族中心のケア』で6カテゴリー28サブカテゴリー、先行要件のテーマは『子どもと家族・医療従事者の置かれている不確かさの交錯した文脈』で6カテゴリー27サブカテゴリー、帰結のテーマは『子どもと家族がともに生きる体験の中に見出す希望』で6カテゴリー19サブカテゴリーで構成されていた。これらから、がんの子どもへのEnd-of-Life Careの概念モデルを構築し、本概念は、死が差し迫っている状況にあっても子どもと家族が希望をもってともに生きることに焦点をあてた概念であることが示された。
ISSN:1344-9923
2423-8457
DOI:10.20625/jschn.29_81