本邦小腸移植症例登録報告

「I. はじめに」 臓器移植法が改正されてから4年が経過したが, 小腸移植はいまだに保険適用となっておらず, 実施件数も限られている. 本邦にも少なからず腸管不全の患者が治療を待ち望んでいるが, すべての患者に恩恵がいきわたっているとは言い難い. 日本小腸移植研究会では, 国内での小腸移植の実態を把握し, 今後の小腸移植の発展のために小腸移植登録事業を2007年より開始した. これは2014年12月末までの小腸移植実施症例に関するデータをまとめたものである. また, 本年度の調査については平成26年度厚生労働科学研究費補助金「生体並びに脳死下小腸移植技術の確立と標準化の研究」に基づいて行われた...

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Published inJapanese Journal of Transplantation Vol. 50; no. 2-3; pp. 191 - 195
Main Author 日本小腸移植研究会
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本移植学会 2015
日本移植学会
The Japan Society for Transplantation
Subjects
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ISSN0578-7947
2188-0034
DOI10.11386/jst.50.191

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Summary:「I. はじめに」 臓器移植法が改正されてから4年が経過したが, 小腸移植はいまだに保険適用となっておらず, 実施件数も限られている. 本邦にも少なからず腸管不全の患者が治療を待ち望んでいるが, すべての患者に恩恵がいきわたっているとは言い難い. 日本小腸移植研究会では, 国内での小腸移植の実態を把握し, 今後の小腸移植の発展のために小腸移植登録事業を2007年より開始した. これは2014年12月末までの小腸移植実施症例に関するデータをまとめたものである. また, 本年度の調査については平成26年度厚生労働科学研究費補助金「生体並びに脳死下小腸移植技術の確立と標準化の研究」に基づいて行われた. また, データ収集にあたり臨床研究情報センター(TRI)の協力を得た. 「II. 対象と方法」 各小腸移植実施施設に調査依頼状を送付して, 各施設よりデーターセンター(TRI)のWeb上の症例調査票に入力を行い, その回答を基に調査を行った.
ISSN:0578-7947
2188-0034
DOI:10.11386/jst.50.191