レスパイト入院における重症心身障がい児の家族から信頼を得るための経験豊富な看護師のかかわり

経験豊富な看護師11名を対象に、重症心身障がい児 (以下、重症児) のレスパイト入院時に重症児の家族から信頼を得るために実践している看護師のかかわりについて明らかにすることを目的に質的記述的研究を行った。その結果、経験豊富な看護師のレスパイト目的の入院における重症児の家族へのかかわりは、【少ない機会をとらえた意図的な介入】、【レスパイト入院中の重症児の生活状況を詳細に伝達】、【家族の望みに沿った連絡】、【在宅でのケア方法の尊重】、【在宅での生活リズムの保持】、【在宅の環境の取り込み】が抽出された。 経験豊富な看護師は、誠実な態度で愛情をもって重症児に接していることを示すために重症児を理解したい...

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Bibliographic Details
Published in日本小児看護学会誌 Vol. 28; pp. 35 - 41
Main Authors 徳島, 佐由美, 藤田, 優一, 藤原, 千惠子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児看護学会 2019
日本小児看護学会
Subjects
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ISSN1344-9923
2423-8457
DOI10.20625/jschn.28_35

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Summary:経験豊富な看護師11名を対象に、重症心身障がい児 (以下、重症児) のレスパイト入院時に重症児の家族から信頼を得るために実践している看護師のかかわりについて明らかにすることを目的に質的記述的研究を行った。その結果、経験豊富な看護師のレスパイト目的の入院における重症児の家族へのかかわりは、【少ない機会をとらえた意図的な介入】、【レスパイト入院中の重症児の生活状況を詳細に伝達】、【家族の望みに沿った連絡】、【在宅でのケア方法の尊重】、【在宅での生活リズムの保持】、【在宅の環境の取り込み】が抽出された。 経験豊富な看護師は、誠実な態度で愛情をもって重症児に接していることを示すために重症児を理解したい思いを伝え、家族が面会に来た時に重症児の生活状況を詳細に伝達していた。在宅のケア方法や家族の方針が特殊でもいったんは受け入れ調整を行うことが、家族より信頼を得るために重要なかかわりであることが示唆された。
ISSN:1344-9923
2423-8457
DOI:10.20625/jschn.28_35