腹腔鏡下副腎摘除術の検討

久留米大学泌尿器科において1993年2月から2010年4月に施行した腹腔鏡下副腎摘除術109例の臨床的検討を行った.到達法は経腹膜到達法81例,後腹膜到達法28例であった.  全体の平均腫瘍径は26.8±13.3mm(7-70mm), 平均手術時間は259±98分(98-590分),平均出血量は126±238ml(5-1760ml),術後平均在院日数は13±8日(3-64日)であった.  開放手術への移行は6例(出血4例 癒着1例 位置不明1例)であった.術中合併症は出血4例,短肝静脈損傷1例,膵損傷1例,気胸1例であった.術後合併症は皮下血腫1例,創部感染1例であった.  経腹膜到達法で手術...

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Published inJapanese Journal of Endourology Vol. 24; no. 1; pp. 115 - 119
Main Authors 中川, 剛, 吉井, 愼一, 大西, 怜, 上村, 慶一郎, 林, 篤正, 豊澤, 徳行, 斉藤, 孝二郎, 松尾, 光哲, 末金, 茂高, 松岡, 啓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本泌尿器内視鏡学会 2011
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Summary:久留米大学泌尿器科において1993年2月から2010年4月に施行した腹腔鏡下副腎摘除術109例の臨床的検討を行った.到達法は経腹膜到達法81例,後腹膜到達法28例であった.  全体の平均腫瘍径は26.8±13.3mm(7-70mm), 平均手術時間は259±98分(98-590分),平均出血量は126±238ml(5-1760ml),術後平均在院日数は13±8日(3-64日)であった.  開放手術への移行は6例(出血4例 癒着1例 位置不明1例)であった.術中合併症は出血4例,短肝静脈損傷1例,膵損傷1例,気胸1例であった.術後合併症は皮下血腫1例,創部感染1例であった.  経腹膜到達法で手術時間が短く,術後在院日数が短い結果であった.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.24.115