同一臨床系研修施設に在籍している専門医に対するアンケート調査

公益社団法人日本口腔インプラント学会において, 専門医制度が施行されている. しかしながら, 同じ専門医でも, 実際の口腔インプラントの臨床においてさまざまな考え方, 手技を散見する. 「安全・安心の口腔インプラント」を目指すためにも専門医が実際に行っている臨床の傾向を明らかにし, 教育に繋げる必要がある. 今回, 一般社団法人日本インプラント臨床研究会に在籍する, 102名の専門医に口腔インプラントに関する25項目の質問をアンケート形式にて調査することによって, インフォームドコンセント, 診査, 埋入術式, 補綴, メインテナンスの現状が分かった. しかし, プロトコールがある程度明確なも...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本口腔インプラント学会誌 Vol. 31; no. 3; pp. 232 - 244
Main Authors 笹谷和伸, 田中譲治, 笛木貴, 熱田亙, 岡田淳, 芦澤仁, 岩本麻也, 小倉隆一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔インプラント学会 30.09.2018
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:公益社団法人日本口腔インプラント学会において, 専門医制度が施行されている. しかしながら, 同じ専門医でも, 実際の口腔インプラントの臨床においてさまざまな考え方, 手技を散見する. 「安全・安心の口腔インプラント」を目指すためにも専門医が実際に行っている臨床の傾向を明らかにし, 教育に繋げる必要がある. 今回, 一般社団法人日本インプラント臨床研究会に在籍する, 102名の専門医に口腔インプラントに関する25項目の質問をアンケート形式にて調査することによって, インフォームドコンセント, 診査, 埋入術式, 補綴, メインテナンスの現状が分かった. しかし, プロトコールがある程度明確なものから, そうでないものまで, 回答は散在した. 今後, プロトコールをより明確化させ, 教育と研修の充実と専門医自身が知識, 技術の向上を図り, 「安全・安心の口腔インプラント」を追求する必要があると考えられた.
ISSN:0914-6695
DOI:10.11237/jsoi.31.232