水中抵抗を用いた膝周囲筋トレーニングの筋電図学的特性

〔目的〕水中抵抗を利用した膝周囲筋トレーニング時の筋活動の特性を明らかにすることである.〔対象〕健常成人男性11 名を対象とした.〔方法〕水中での膝伸展屈曲運動と陸上での等速性機器を用いた等速性運動,重錘負荷による運動,スクワット運動,レッグプレス運動時において表面筋電図を基に算出された大腿四頭筋とハムストリングの筋活動と同時収縮率を検討した.〔結果〕水中課題では動作開始時には主動筋の強い求心性収縮がみられたが,動作半ばより拮抗筋の遠心性収縮が同程度まで増大し同時収縮率が高値を示し,最終可動域では強い遠心性収縮がみられた.〔結語〕水中抵抗を用いることによる早期に主動筋と拮抗筋の同時収縮が大きく...

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Published in理学療法科学 Vol. 26; no. 6; pp. 725 - 730
Main Authors 水上, 昌文, 中村, 睦美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2011
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.26.725

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Summary:〔目的〕水中抵抗を利用した膝周囲筋トレーニング時の筋活動の特性を明らかにすることである.〔対象〕健常成人男性11 名を対象とした.〔方法〕水中での膝伸展屈曲運動と陸上での等速性機器を用いた等速性運動,重錘負荷による運動,スクワット運動,レッグプレス運動時において表面筋電図を基に算出された大腿四頭筋とハムストリングの筋活動と同時収縮率を検討した.〔結果〕水中課題では動作開始時には主動筋の強い求心性収縮がみられたが,動作半ばより拮抗筋の遠心性収縮が同程度まで増大し同時収縮率が高値を示し,最終可動域では強い遠心性収縮がみられた.〔結語〕水中抵抗を用いることによる早期に主動筋と拮抗筋の同時収縮が大きくなるという特性は,膝周囲筋トレーニングに有効である.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.26.725