両側性副腎腫瘍に対する単孔式ポートを用いた一期的腹腔鏡下両側副腎摘除術の検討

• Published in: Japanese Journal of Endourology Vol. 29; no. 1; pp. 101 - 105
• Main Authors: 永原, 啓, 河嶋, 厚成, 木内, 寛, 福原, 慎一郎, 氏家, 剛, 今村, 亮一, 阿部, 豊文, 植村, 元秀, 藤田, 和利, 宮川, 康, 野々村, 祝夫, 角田, 洋一
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本泌尿器内視鏡学会 01.04.2016
• Subjects: 一期的手術; 両側副腎腫瘍; 単孔式ポート; 腹腔鏡手術
• ISSN: 2186-1889; 2187-4700
• DOI: 10.11302/jsejje.29.101

【目的】両側性副腎腫瘍に対する単孔式ポートを用いた一期的腹腔鏡下両側副腎摘除術の安全性，有用性つ いて検討を行った． 　【対象と方法】大阪大学医学部附属病院で2004年から2014年までの期間に，両側性副腎腫瘍に対し単孔式ポートを用いて一期的腹腔鏡下両側副腎摘除術を施行した4例．性別は女性4例で，年齢は12歳から65歳（平均38歳）．この4症例の手術方法，成績について検討を行った． 　【結果】手術時間は平均364分．出血量は35ml．合計ポート数は平均3.5本．全例，特記すべき合併症を認めず，一期的に両側副腎摘除術を施行しえた．全例術後ステロイドカバーを必要としたが，副腎クリーゼを来した症例は認 めなかった． 　【結論】両側性副腎腫瘍に対する単孔式ポートを用いた一期的腹腔鏡下両側副腎摘除術は安全かつ有用な術式であると考えられた．