東京腎泌尿器センター大和病院における経尿道的腎尿管結石砕石術の治療成績
【目的】当科の経尿道的腎尿管結石砕石術(transurethral lithotripsy以下TUL)の治療成績について検討した. 【対象と方法】2012年4月から2013年5月までの期間に当科でTULを施行した334例を対象とした.合併症の中でも代表的な発熱と尿管損傷について後ろ向きに検討した. 【結果】TUL術後の発熱の原因として術前C-reactive protein(以下CRP)高値,疝痛発作で初発,術前腎瘻留置,術後水腎症があげられた.TUL術中の尿管損傷の原因としては長時間の手術,治療した結石数,抽石方法の違いがあげられた. 【考察】長時間の手術を避けて2nd TULを計画す...
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Published in | Japanese Journal of Endourology Vol. 28; no. 1; pp. 105 - 110 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本泌尿器内視鏡学会
01.04.2015
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Subjects | |
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ISSN | 2186-1889 2187-4700 |
DOI | 10.11302/jsejje.28.105 |
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Summary: | 【目的】当科の経尿道的腎尿管結石砕石術(transurethral lithotripsy以下TUL)の治療成績について検討した. 【対象と方法】2012年4月から2013年5月までの期間に当科でTULを施行した334例を対象とした.合併症の中でも代表的な発熱と尿管損傷について後ろ向きに検討した. 【結果】TUL術後の発熱の原因として術前C-reactive protein(以下CRP)高値,疝痛発作で初発,術前腎瘻留置,術後水腎症があげられた.TUL術中の尿管損傷の原因としては長時間の手術,治療した結石数,抽石方法の違いがあげられた. 【考察】長時間の手術を避けて2nd TULを計画すること,経験豊富な術者がスタンバイすることで術者の経験によらず合併症を防ぎ得る. |
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ISSN: | 2186-1889 2187-4700 |
DOI: | 10.11302/jsejje.28.105 |