通所リハビリテーションサービスを利用している在宅高齢脳卒中片麻痺者の家族介護者のQOLとその関連要因について
〔目的〕在宅高齢脳卒中片麻痺者(要介護者)を介護する家族介護者のQuality of Life (QOL)の現状を把握し,それに影響を及ぼす要因を明らかにする目的で検討を行った.〔対象〕通所リハビリテーションサービスを利用している要介護者25名(年齢72.8±11.1歳)とその家族介護者25名(年齢59.8±12.2歳)とした.〔方法〕身体的・精神的機能面およびQOLを中心とした実態調査を行った.〔結果〕介護者のQOLと要介護者のADL自立度との間には相関はなかったが,介護者のQOLは介護者の介護負担感が高ければQOLは低下し,介護者の身体的・精神的健康状態が悪ければQOLも低下することが判明...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 27; no. 1; pp. 61 - 66 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2012
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Subjects | |
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ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.27.61 |
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Summary: | 〔目的〕在宅高齢脳卒中片麻痺者(要介護者)を介護する家族介護者のQuality of Life (QOL)の現状を把握し,それに影響を及ぼす要因を明らかにする目的で検討を行った.〔対象〕通所リハビリテーションサービスを利用している要介護者25名(年齢72.8±11.1歳)とその家族介護者25名(年齢59.8±12.2歳)とした.〔方法〕身体的・精神的機能面およびQOLを中心とした実態調査を行った.〔結果〕介護者のQOLと要介護者のADL自立度との間には相関はなかったが,介護者のQOLは介護者の介護負担感が高ければQOLは低下し,介護者の身体的・精神的健康状態が悪ければQOLも低下することが判明した.〔結語〕したがって介護者のQOLを向上させるには,介護負担感軽減のための社会的サポ-トの必要性が示唆された. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.27.61 |