大学女子サッカー選手のリバウンドジャンプにおける下肢筋力・ パワー発揮特性 各種走能力,筋力との関係性および競技レベルによる違い

「I 緒言」サッカーは, 90分間の試合において, スプリントや方向転換, ジャンプなどの様々な高強度の運動を繰り返し行うことが求められる. また, 近年のサッカーでは速いゲーム展開の中でより多くのスプリントが要求されていること(Barnes et al., 2014;Bush et al., 2015)や, 試合中には約700回の方向転換が行われていること(Bloomfield et al., 2007)から, より高いスプリント能力や方向転換能力を獲得することは, サッカーのパフォーマンスを向上させる上で重要となる. 一方, スプリントや方向転換の下肢の振る舞いに着目すると, いずれも下肢...

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Published in体育学研究 Vol. 66; pp. 467 - 479
Main Authors 淺井, 武, 白井, 蒼, 吉田, 拓矢, 川原, 布紗子, 福田, 有紗, 図子, あまね, 平嶋, 裕輔, 佐久間, 彩, 谷川, 聡
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会 2021
日本体育・スポーツ・健康学会
Subjects
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.20110

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Summary:「I 緒言」サッカーは, 90分間の試合において, スプリントや方向転換, ジャンプなどの様々な高強度の運動を繰り返し行うことが求められる. また, 近年のサッカーでは速いゲーム展開の中でより多くのスプリントが要求されていること(Barnes et al., 2014;Bush et al., 2015)や, 試合中には約700回の方向転換が行われていること(Bloomfield et al., 2007)から, より高いスプリント能力や方向転換能力を獲得することは, サッカーのパフォーマンスを向上させる上で重要となる. 一方, スプリントや方向転換の下肢の振る舞いに着目すると, いずれも下肢筋群が引き伸ばされながら短縮する伸張-短縮サイクル(Stretch-shortening cycle: 以下「SSC」と略す)運動によって遂行されている(Komi, 2003). このため, 下肢のSSC運動遂行能力を評価することや, 改善するためのトレーニングを考案することは, スプリント能力や方向転換能力を向上させるために重要であるといえる.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.20110