要介護認定者の2ステップテストを用いた認識誤差と生活空間との関連
【目的】認識誤差とは,ある動作の運動イメージからその動作の実測値を差し引いた値であり,自己の身体機能をどの程度正確に認識しているかを示している。本研究は,2ステップテストを用いた認識誤差の差異で生活空間に差があるか明らかにすることを目的とした。【方法】対象は要介護認定者65名とした。訪問リハビリテーション利用時に2ステップテスト,イメージ2ステップテスト,2ステップ値,イメージ2ステップテストと2ステップテストから算出した認識誤差距離,基本動作能力,Life space assessment(LSA)を測定した。認識誤差の大きさで過大誤差群と過小評価群,非誤差群の3群に分類し,各評価指標に差が...
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Published in | 理学療法の科学と研究 Vol. 12; no. 1; pp. 12_9 - 12_13 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 千葉県理学療法士会
15.02.2021
千葉県理学療法士会 |
Subjects | |
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ISSN | 1884-9032 2758-3864 |
DOI | 10.57476/srpt.12.1_12_9 |
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Summary: | 【目的】認識誤差とは,ある動作の運動イメージからその動作の実測値を差し引いた値であり,自己の身体機能をどの程度正確に認識しているかを示している。本研究は,2ステップテストを用いた認識誤差の差異で生活空間に差があるか明らかにすることを目的とした。【方法】対象は要介護認定者65名とした。訪問リハビリテーション利用時に2ステップテスト,イメージ2ステップテスト,2ステップ値,イメージ2ステップテストと2ステップテストから算出した認識誤差距離,基本動作能力,Life space assessment(LSA)を測定した。認識誤差の大きさで過大誤差群と過小評価群,非誤差群の3群に分類し,各評価指標に差があるかを検討した。【結果】3群間で基本属性に差はなかった。過大と過小評価群は非誤差群と比較し,生活空間は狭かった。【結論】認識誤差の差異で,身体機能や生活空間に差が見られた。 |
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ISSN: | 1884-9032 2758-3864 |
DOI: | 10.57476/srpt.12.1_12_9 |