深部静脈血栓症を予防するために実施される手法の効果検証

〔目的〕深部静脈血栓症を予防するために実施されている弾性ストッキング,間欠的空気圧迫,足関節自動運動の効果を検証する為に大腿静脈の血流速度を用いて検討した。〔対象〕健常男性で過去に血管病変のない者16名とした。〔方法〕異なる5つの条件として安静時,弾性ストッキング装着,間欠的空気圧迫装着,自動運動40,自動運動80で計測された大腿静脈血流速度を比較検討した。〔結果〕大腿静脈血流速度は安静時,弾性ストッキング装着,間欠的空気圧迫装着,自動運動40,自動運動80の順に30.7±5.2 cm/sec,29.1±6.6 cm/sec,50.4±19.3 cm/sec,50.7±21.7 cm/sec,...

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Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 4; pp. 539 - 542
Main Authors 小森, 博人, 内田, 学, 加藤, 宗規
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.25.539

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Summary:〔目的〕深部静脈血栓症を予防するために実施されている弾性ストッキング,間欠的空気圧迫,足関節自動運動の効果を検証する為に大腿静脈の血流速度を用いて検討した。〔対象〕健常男性で過去に血管病変のない者16名とした。〔方法〕異なる5つの条件として安静時,弾性ストッキング装着,間欠的空気圧迫装着,自動運動40,自動運動80で計測された大腿静脈血流速度を比較検討した。〔結果〕大腿静脈血流速度は安静時,弾性ストッキング装着,間欠的空気圧迫装着,自動運動40,自動運動80の順に30.7±5.2 cm/sec,29.1±6.6 cm/sec,50.4±19.3 cm/sec,50.7±21.7 cm/sec,59.3±38.4 cm/secであった。自動運動80は安静時,弾性ストッキング装着との間に有意差を認めた。〔結語〕自動運動80が血流速度を増加させていた。血流速度は外部刺激や遅い筋ポンプ作用では変化が見られないことが示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.539