内側型変形性膝関節症における歩行時lateral thrustと内側広筋,外側広筋の筋活動動態との関係

〔目的〕内側型変形性膝関節症の歩行時におけるlateral thrustに関与する因子を検討した。〔対象〕内側型変形性膝関節症16名とした。〔方法〕加速度計にて歩行時におけるlateral thrustを加速度ピーク時間,加速度峰数,側方平均周波数を目的変数とした。膝OA Grade,大腿脛骨角,歩行速度,膝関節伸展筋力及び歩行時における内側広筋,外側広筋の筋活動態を説明変数とした。〔結果〕重回帰分析にて,加速度峰数に与える因子として内側広筋の筋活動開始時間,側方平均周波数に与える因子として外側広筋の筋活動開始から踵接地までの筋積分量がそれぞれ認められた。〔結語〕変形性膝関節症の運動療法として...

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Published in理学療法科学 Vol. 24; no. 4; pp. 517 - 521
Main Authors 西上, 智彦, 榎, 勇人, 中尾, 聡志, 野村, 卓生, 奥埜, 博之, 芥川, 知彰, 若松, 志帆, 石田, 健司, 谷, 俊一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2009
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Summary:〔目的〕内側型変形性膝関節症の歩行時におけるlateral thrustに関与する因子を検討した。〔対象〕内側型変形性膝関節症16名とした。〔方法〕加速度計にて歩行時におけるlateral thrustを加速度ピーク時間,加速度峰数,側方平均周波数を目的変数とした。膝OA Grade,大腿脛骨角,歩行速度,膝関節伸展筋力及び歩行時における内側広筋,外側広筋の筋活動態を説明変数とした。〔結果〕重回帰分析にて,加速度峰数に与える因子として内側広筋の筋活動開始時間,側方平均周波数に与える因子として外側広筋の筋活動開始から踵接地までの筋積分量がそれぞれ認められた。〔結語〕変形性膝関節症の運動療法として踵接地前の筋活動へのアプローチの必要性が示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.24.517