上肢および上胴に着目したテニスサーブにおける回転の打ち分け

「1. 緒言」テニスでは「サーブが打たれた瞬間からポイントが決まるまでボールはインプレーとなる」とされている(財団法人日本テニス協会, 2012). このことから, サーブはテニスにおいて唯一のクローズドスキルであり, 全てのポイントで行われる重要なショットである. 佐藤ほか(2003)は, テニスではファーストサーブを失敗してもセカンドサーブを打球することが許されており, 失敗を恐れずにファーストサーブを打つことができるため, サーバーの著しい優位性は硬式テニスの競技特性であると述べている. また, 足立(1999)は, トーナメントを勝ち進む選手のファーストサーブの速度は大会を通して大きい...

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Published in体育学研究 Vol. 59; no. 2; pp. 413 - 430
Main Authors 村田, 宗紀, 藤井, 範久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育学会 2014
日本体育学会
Subjects
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.14007

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Summary:「1. 緒言」テニスでは「サーブが打たれた瞬間からポイントが決まるまでボールはインプレーとなる」とされている(財団法人日本テニス協会, 2012). このことから, サーブはテニスにおいて唯一のクローズドスキルであり, 全てのポイントで行われる重要なショットである. 佐藤ほか(2003)は, テニスではファーストサーブを失敗してもセカンドサーブを打球することが許されており, 失敗を恐れずにファーストサーブを打つことができるため, サーバーの著しい優位性は硬式テニスの競技特性であると述べている. また, 足立(1999)は, トーナメントを勝ち進む選手のファーストサーブの速度は大会を通して大きい速度で安定していたこと, サーブが速い選手はサーブにおけるポイントの獲得率が高かったことを報告している. このように硬式テニスにおけるサーブスピード獲得の重要性は多くのゲーム分析の結果から述べられてきた.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.14007