要介護高齢者におけるFunctional Reachの認識誤差と手段的日常生活活動との関係

〔目的〕要介護高齢者における身体機能の認識誤差と手段的日常生活活動(IADL)障害との関連性を明らかにすることとした.〔対象〕認知機能に障害のない要介護高齢者34名とした.〔方法〕身体機能認識能力を,前方最大リーチ距離からその予測値を減じて最大リーチ距離の認識誤差(ED)として算出する方法で測定し,その大きさの評価にEDの絶対値を用いた.老研式活動能力指標(TMIG)の手段的自立の項目を指標とするIADL障害の有無に対する身体機能認識能力の影響を,ロジスティック回帰分析により評価した.〔結果〕IADL障害ありに対するEDの絶対値のオッズ比は1.2(95%CI 1.01-1.49)であった.〔結...

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Published in理学療法科学 Vol. 29; no. 6; pp. 1011 - 1015
Main Authors 中村, 凌, 三栖, 翔吾, 上田, 雄也, 澤, 龍一, 中津, 伸之, 斎藤, 貴, 杉本, 大貴, 村田, 峻輔, 山﨑, 蓉子, 堤本, 広大, 中窪, 翔, 土井, 剛彦, 小野, 玲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2014
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Summary:〔目的〕要介護高齢者における身体機能の認識誤差と手段的日常生活活動(IADL)障害との関連性を明らかにすることとした.〔対象〕認知機能に障害のない要介護高齢者34名とした.〔方法〕身体機能認識能力を,前方最大リーチ距離からその予測値を減じて最大リーチ距離の認識誤差(ED)として算出する方法で測定し,その大きさの評価にEDの絶対値を用いた.老研式活動能力指標(TMIG)の手段的自立の項目を指標とするIADL障害の有無に対する身体機能認識能力の影響を,ロジスティック回帰分析により評価した.〔結果〕IADL障害ありに対するEDの絶対値のオッズ比は1.2(95%CI 1.01-1.49)であった.〔結語〕身体機能の認識誤差とIADL障害との関連性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.1011