座位における側方重心移動動作開始の制御が動作に及ぼす影響

〔目的〕座位側方移動について,動作開始時の床反力の変化と動作中の体幹の動きの関係を検証し,胸郭の水平位保持能力に関わる因子を考察することである。〔方法〕床反力計と3次元動作解析装置にて,動作開始時の移動反対側の殿部と足部の床反力の差,前額面における動作中の胸郭・骨盤の変位量及び角度変化量を算出し,それらの関係を検証した。〔結果〕動作開始に移動反対側足部の床反力を優位に利用した動作では,胸郭の傾斜角度変化が小さかった。〔結語〕座位側方移動において,胸郭の水平位保持能力として,動作開始時の移動反対側足部の働きが重要であることが示唆された。...

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Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 6; pp. 929 - 933
Main Authors 工藤, 賢治, 山本, 澄子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.25.929

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Summary:〔目的〕座位側方移動について,動作開始時の床反力の変化と動作中の体幹の動きの関係を検証し,胸郭の水平位保持能力に関わる因子を考察することである。〔方法〕床反力計と3次元動作解析装置にて,動作開始時の移動反対側の殿部と足部の床反力の差,前額面における動作中の胸郭・骨盤の変位量及び角度変化量を算出し,それらの関係を検証した。〔結果〕動作開始に移動反対側足部の床反力を優位に利用した動作では,胸郭の傾斜角度変化が小さかった。〔結語〕座位側方移動において,胸郭の水平位保持能力として,動作開始時の移動反対側足部の働きが重要であることが示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.929