脳卒中片麻痺患者における座位での下肢荷重力測定法の検者内・検者間信頼性

〔目的〕座位での下肢荷重力測定法の検者内および検者間信頼性を検討した。〔対象〕脳卒中片麻痺患者10名(平均年齢67.0±10.4歳)とした。〔方法〕経験年数が異なるセラピスト3名が検者となり,測定値の再現性から検者内および検者間信頼性の分析を行った。〔結果〕検者内信頼性は,経験年数が長いほど高い級内相関係数(0.866-0.994)を示したが,経験年数が浅くても95%信頼区間の下限値は0.7以上であった。また,検者間信頼性は非麻痺側(ICC=0.898)麻痺側(ICC=0.970)ともに良好な再現性が示された。〔結語〕脳卒中片麻痺患者を対象とした座位での下肢荷重力測定法の信頼性が確認され,検者...

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Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 4; pp. 567 - 571
Main Authors 大田尾, 浩, 村田, 伸, 八谷, 瑞紀, 小野, 武也, 溝上, 昭宏, 川上, 照彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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Summary:〔目的〕座位での下肢荷重力測定法の検者内および検者間信頼性を検討した。〔対象〕脳卒中片麻痺患者10名(平均年齢67.0±10.4歳)とした。〔方法〕経験年数が異なるセラピスト3名が検者となり,測定値の再現性から検者内および検者間信頼性の分析を行った。〔結果〕検者内信頼性は,経験年数が長いほど高い級内相関係数(0.866-0.994)を示したが,経験年数が浅くても95%信頼区間の下限値は0.7以上であった。また,検者間信頼性は非麻痺側(ICC=0.898)麻痺側(ICC=0.970)ともに良好な再現性が示された。〔結語〕脳卒中片麻痺患者を対象とした座位での下肢荷重力測定法の信頼性が確認され,検者の経験年数に関わらず使用可能な評価法であることが確認された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.567