閉鎖運動連鎖を利用した複数の股関節外転筋トレーニングにおける筋電図学的検討

本研究の目的は、CKCトレーニングによる股関節外転筋の筋活動を明らかにすることである。【方法】対象は、健常男性20名(年齢:25.7士3.2歳、身長:170.8士5.4cm、体重:63.2士6.6kg)とした。課題種目は、スクワット、段差昇降、ブリッジ、サイドステップ、フロントランジ、ラテラルステップアップダウンの6つのCKCトレーニングとした。筋活動は、表面筋電図を用いて大殿筋上部線維、中殿筋、大腿筋膜張筋の3筋を測定した。筋電図解析は、最大随意等尺性収縮時における筋活動(maximum voluntary contraction:MVC)を測定し、各種目における最大筋活動をMVCで除した値...

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Published inJournal of physical therapy, Fukuoka Vol. 36; no. 36; pp. 88 - 94
Main Authors 野口, 裕貴, 緒方, 政寿, 加納, 啓輔, 鈴木, 裕也, 有働, 大樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 福岡県理学療法士会 2023
福岡県理学療法士会
fukuoka physical therapy association
Subjects
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ISSN1342-1433
2758-0652
DOI10.57315/fpta.36.0_88

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Summary:本研究の目的は、CKCトレーニングによる股関節外転筋の筋活動を明らかにすることである。【方法】対象は、健常男性20名(年齢:25.7士3.2歳、身長:170.8士5.4cm、体重:63.2士6.6kg)とした。課題種目は、スクワット、段差昇降、ブリッジ、サイドステップ、フロントランジ、ラテラルステップアップダウンの6つのCKCトレーニングとした。筋活動は、表面筋電図を用いて大殿筋上部線維、中殿筋、大腿筋膜張筋の3筋を測定した。筋電図解析は、最大随意等尺性収縮時における筋活動(maximum voluntary contraction:MVC)を測定し、各種目における最大筋活動をMVCで除した値(%MVC)を指標とした。【結果】6種のCKCトレーニングにおいてサイドステップが最も筋活動が高く、スクワットが最も筋活動が低い値を示した。【結論】前額面上における骨盤が非支持脚側へ傾斜することを防ぐ作用が必要な動作において、高い筋活動を生じることが示唆された。
ISSN:1342-1433
2758-0652
DOI:10.57315/fpta.36.0_88