下咽頭癌に対する超選択的動注併用放射線治療の適応
「はじめに」:超選択的動注併用放射線治療(以下RADPLAT)はRobbinsらによって最初に報告され, その後多くの施設から良好な成績が報告されてきた. しかし, 2010年にオランダのグループが多施設共同ランダム化第3相試験を行い, RADPLATは従来の経静脈的化学放射線治療(以下CRT)と比較して, その優越性が認められなかったと報告した. それ以来, 欧米ではRADPLATは行われなくなっている. しかし, RADPLATが有用な対象があるのではないかと考え, 今回, 下咽頭癌に対するRADPLATの適応についてレトロスペクティブに検討を行った. 「対象と方法」:対象は2000年4月...
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Published in | 日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 119; no. 5; pp. 782 - 783 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
2016
日本耳鼻咽喉科学会 |
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Summary: | 「はじめに」:超選択的動注併用放射線治療(以下RADPLAT)はRobbinsらによって最初に報告され, その後多くの施設から良好な成績が報告されてきた. しかし, 2010年にオランダのグループが多施設共同ランダム化第3相試験を行い, RADPLATは従来の経静脈的化学放射線治療(以下CRT)と比較して, その優越性が認められなかったと報告した. それ以来, 欧米ではRADPLATは行われなくなっている. しかし, RADPLATが有用な対象があるのではないかと考え, 今回, 下咽頭癌に対するRADPLATの適応についてレトロスペクティブに検討を行った. 「対象と方法」:対象は2000年4月から2013年3月までの間に当院で治療を行った未治療の下咽頭癌41例である. 化学療法はRobbinsの方法に従って行ったが, シスプラチンの1回投与量は100~120mg/m2とした. Digital Subtraction AngiographyとCT-angiographyを用いることにより, 病巣への血流をより正確に評価した. |
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ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
DOI: | 10.3950/jibiinkoka.119.782 |