Isokinetic closed kinetic chainでの下肢筋力評価法の開発

〔目的〕閉運動連鎖(CKC)は,前十字靭帯(ACL)再建術後のリハビリテーションに有効とされているが,臨床における筋力評価の多くは開運動連鎖(OKC)で行われている.そこで,本研究はCKCでの筋力測定法の開発を目的とした.〔対象と方法〕健常成人を対象に,開発した等速性CKCでの筋力測定法の信頼性について検討を行った.次にCKCでの下肢伸展およびOKCでの膝伸展のピークトルク(PT)について関係性を検討した.〔結果〕測定の信頼性は良好な値であった.PT値は,CKCはOKCの約2倍と有意に高値を示し,両者は強い相関関係を示した.〔結語〕等速性CKCでの下肢筋力評価は,ACL再建術後患者においても安...

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Published in理学療法科学 Vol. 34; no. 3; pp. 341 - 345
Main Authors 河村, 顕治, 宮地, 司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2019
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.34.341

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Summary:〔目的〕閉運動連鎖(CKC)は,前十字靭帯(ACL)再建術後のリハビリテーションに有効とされているが,臨床における筋力評価の多くは開運動連鎖(OKC)で行われている.そこで,本研究はCKCでの筋力測定法の開発を目的とした.〔対象と方法〕健常成人を対象に,開発した等速性CKCでの筋力測定法の信頼性について検討を行った.次にCKCでの下肢伸展およびOKCでの膝伸展のピークトルク(PT)について関係性を検討した.〔結果〕測定の信頼性は良好な値であった.PT値は,CKCはOKCの約2倍と有意に高値を示し,両者は強い相関関係を示した.〔結語〕等速性CKCでの下肢筋力評価は,ACL再建術後患者においても安全に行える可能性を示唆した.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.34.341