姿勢制御課題の難易度とプローブ反応時間の関係

〔目的〕本研究の目的は,難易度の異なる片脚立位時において,身体動揺としての加速度変化とプローブ反応時間の関係を検討することである。〔対象〕対象者は健常成人10名(男性6名,女性4名,平均年齢;22.4±1.0歳)とした。〔方法〕対象者は,両脚立位,平地片脚立位,バランスマット3枚上での片脚立位,バランスマット5枚上での片脚立位の4条件で二重課題を課せられた。プローブ反応時間は聴覚反応課題にて測定し,身体動揺は加速度計を使用して測定した。〔結果〕身体動揺は両脚立位で最も小さく,次いで平地片脚立位,バランスマット3枚,バランスマット5枚の順で身体動揺が大きかった。プローブ反応時間は,身体動揺の増加...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 24; no. 5; pp. 727 - 732
Main Authors 古名, 丈人, 宮部, 瑶子, 井平, 光, 牧迫, 飛雄馬
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2009
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.24.727

Cover

More Information
Summary:〔目的〕本研究の目的は,難易度の異なる片脚立位時において,身体動揺としての加速度変化とプローブ反応時間の関係を検討することである。〔対象〕対象者は健常成人10名(男性6名,女性4名,平均年齢;22.4±1.0歳)とした。〔方法〕対象者は,両脚立位,平地片脚立位,バランスマット3枚上での片脚立位,バランスマット5枚上での片脚立位の4条件で二重課題を課せられた。プローブ反応時間は聴覚反応課題にて測定し,身体動揺は加速度計を使用して測定した。〔結果〕身体動揺は両脚立位で最も小さく,次いで平地片脚立位,バランスマット3枚,バランスマット5枚の順で身体動揺が大きかった。プローブ反応時間は,身体動揺の増加した順序で遅延した。〔結語〕先行研究と同様に,身体動揺の増加に伴ってプローブ反応時間が遅延することが確認された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.24.727