運動前の温熱刺激が筋疲労耐性に与える影響

〔目的〕運動前の温熱刺激が筋疲労耐性に与える影響を検討した.〔対象〕対象は健常成人男性8名とした.〔方法〕大腿部への温熱刺激直後に,最大随意収縮の50%に相当する大腿四頭筋筋力を65秒間持続して発揮させた.表面筋電計にて内側広筋,外側広筋,大腿直筋の3筋から導出された中間周波数を用いて筋疲労耐性を評価し,温熱刺激の有無による差を分析した.〔結果〕温熱刺激のある場合,内側広筋,外側広筋の中間周波数の低下は認められなかった.コントロールとする安静時には,各筋の中間周波数は有意に低下した.〔結語〕運動前の温熱刺激は,筋疲労耐性を向上させる可能性がある....

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Published in理学療法科学 Vol. 27; no. 6; pp. 623 - 627
Main Authors 湯浅, 敦智, 吉田, 英樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2012
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.27.623

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Summary:〔目的〕運動前の温熱刺激が筋疲労耐性に与える影響を検討した.〔対象〕対象は健常成人男性8名とした.〔方法〕大腿部への温熱刺激直後に,最大随意収縮の50%に相当する大腿四頭筋筋力を65秒間持続して発揮させた.表面筋電計にて内側広筋,外側広筋,大腿直筋の3筋から導出された中間周波数を用いて筋疲労耐性を評価し,温熱刺激の有無による差を分析した.〔結果〕温熱刺激のある場合,内側広筋,外側広筋の中間周波数の低下は認められなかった.コントロールとする安静時には,各筋の中間周波数は有意に低下した.〔結語〕運動前の温熱刺激は,筋疲労耐性を向上させる可能性がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.623