義肢・装具ユーザ満足度評価尺度「OPUS-CSD-J」の作成および信頼性と妥当性の検討

〔目的〕本邦で使用可能な義肢・装具ユーザの満足度評価尺度の作成を目的に,欧米で使用されているOrthotics Prosthetics Users Survey-Client Satisfaction with Device(OPUS-CSD)を翻訳して日本語版のOPUS-CSD-Jを作成し,その信頼性と妥当性を確認した.〔対象と方法〕義肢・装具ユーザ54名を対象とし,作成したOPUS-CSD-JのスコアのCronbach’s α係数から内的整合性の観点での信頼性を評価し,汎用的な満足度評価尺度であるSystem Usability Scaleのスコアとの相関係数を算出することで,併存的妥当性...

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Published in理学療法科学 Vol. 37; no. 6; pp. 585 - 592
Main Authors 佐藤, 健斗, 昆, 恵介, 春名, 弘一, 三富, 菜々, 佐藤, ケイト, 小林, 大二
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 理学療法科学学会 2022
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Summary:〔目的〕本邦で使用可能な義肢・装具ユーザの満足度評価尺度の作成を目的に,欧米で使用されているOrthotics Prosthetics Users Survey-Client Satisfaction with Device(OPUS-CSD)を翻訳して日本語版のOPUS-CSD-Jを作成し,その信頼性と妥当性を確認した.〔対象と方法〕義肢・装具ユーザ54名を対象とし,作成したOPUS-CSD-JのスコアのCronbach’s α係数から内的整合性の観点での信頼性を評価し,汎用的な満足度評価尺度であるSystem Usability Scaleのスコアとの相関係数を算出することで,併存的妥当性を評価した.〔結果〕義肢ユーザにおいて一定の信頼性と妥当性がある一方で,装具ユーザでは信頼性と妥当性が十分とは言えない結果となった.〔結語〕対象とする疾患や義肢・装具の種類や目的を適切に絞り,ユーザの意見を反映させ,本邦に適合させた満足度評価尺度の作成が必要であると考える.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.37.585