Virtual Reality教材を活用したDo Not Attempt Resuscitationプロトコール研修

Do not attempt resuscitation(DNAR)プロトコールを学ぶ研修では,従来,隊長役以外の参加者の学びに限界があるなどの課題があった。課題を克服するためvirtual reality(VR)教材を作成して研修に取り入れた。研修に参加した救急救命士153名を対象として質問票によるアンケート調査を行い,前回の研修で隊長を経験した受講者(隊長群)と経験していない受講者(非隊長群)について比較した。参加者全員(隊長群31名,非隊長群122名)が問題なくDNAR教材を使用した。VRは実習の代替になる(そう思う,ややそう思う)と,隊長群15名,非隊長群82名が,DNARブースはVR...

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Published in日本臨床救急医学会雑誌 Vol. 26; no. 6; pp. 738 - 742
Main Authors 目黒, 雄太, 瀬沼, 耕一, 後藤, 清, 清住, 哲郎, 加藤, 昌義
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床救急医学会 28.12.2023
日本臨床救急医学会
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ISSN1345-0581
2187-9001
DOI10.11240/jsem.26.738

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Summary:Do not attempt resuscitation(DNAR)プロトコールを学ぶ研修では,従来,隊長役以外の参加者の学びに限界があるなどの課題があった。課題を克服するためvirtual reality(VR)教材を作成して研修に取り入れた。研修に参加した救急救命士153名を対象として質問票によるアンケート調査を行い,前回の研修で隊長を経験した受講者(隊長群)と経験していない受講者(非隊長群)について比較した。参加者全員(隊長群31名,非隊長群122名)が問題なくDNAR教材を使用した。VRは実習の代替になる(そう思う,ややそう思う)と,隊長群15名,非隊長群82名が,DNARブースはVRで行ったほうがよい(そう思う,ややそう思う)と隊長群15名,非隊長群66名が回答した。群間に有意差はみられなかった。 DNARプロトコールを学ぶ研修会において,VR教材を活用することにより,従来の集合型研修で隊長を経験できなかった受講者全員に隊長を経験させることができ,受講者から好意的な反応を得た。
ISSN:1345-0581
2187-9001
DOI:10.11240/jsem.26.738