体幹部の神経筋促通とリラクセーションが 投球の球速とフォームに及ぼす影響

〔目的〕体幹部の神経筋促通とリラクセーションが投球の球速とフォームに及ぼす影響を検討すること.〔対象と方法〕健常大学生20名を対象に,安静条件,体幹部の固有受容性神経筋促通法(PNF)を実施した条件,ストレッチポール(SP)エクササイズを行った条件で,全力投球した際の投球速度と投球フォーム(ワインドアップ期の体幹前後屈,トップポジション時の体幹側屈と肩関節外転,肩関節最大外旋)を測定した.〔結果〕投球速度は,PNF条件,安静条件,SP条件の順で速かった.投球フォームは3条件間で差がなかった.〔結語〕体幹部に対するPNFは投球速度を速め,体幹部のリラクセーションは投球速度を遅くすることが明らかと...

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Published in理学療法科学 Vol. 35; no. 1; pp. 101 - 106
Main Authors 伊藤, 雅, 川島, 一稀, 木村, 千紘, 畠山, 穂高, 村山, 大河, 佐々木, 誠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2020
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Summary:〔目的〕体幹部の神経筋促通とリラクセーションが投球の球速とフォームに及ぼす影響を検討すること.〔対象と方法〕健常大学生20名を対象に,安静条件,体幹部の固有受容性神経筋促通法(PNF)を実施した条件,ストレッチポール(SP)エクササイズを行った条件で,全力投球した際の投球速度と投球フォーム(ワインドアップ期の体幹前後屈,トップポジション時の体幹側屈と肩関節外転,肩関節最大外旋)を測定した.〔結果〕投球速度は,PNF条件,安静条件,SP条件の順で速かった.投球フォームは3条件間で差がなかった.〔結語〕体幹部に対するPNFは投球速度を速め,体幹部のリラクセーションは投球速度を遅くすることが明らかとなった.これらには今回測定した投球フォームの変化が影響しないことが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.35.101