中高年者における日常身体活動量と身体特性および脈波伝搬速度との関連性
本研究の目的は中高年者における日常身体活動量と身体特性および脈波伝搬速度との関連性について明らかにすることである。対象は中高年者40名(男性11名,女性29名,平均年齢62.5±4.9歳)であった。身体活動量の測定法には加速度計を用い,歩数と運動量に着目した。偏相関分析上,身体活動量と全身持久力との関連は認められなかった。歩数と有意な関連が認められたのは,体重支持指数,大腿四頭筋筋量,脈波伝搬速度,体脂肪量,除脂肪量であった。運動量と有意な関連が認められたのは,体重支持指数,体脂肪量,大腿四頭筋筋量,除脂肪量,基礎代謝量であった。Stepwise重回帰分析上,歩数の規定因子には体重支持指数,脈...
Saved in:
Published in | 理学療法科学 Vol. 22; no. 1; pp. 133 - 137 |
---|---|
Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2007
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Summary: | 本研究の目的は中高年者における日常身体活動量と身体特性および脈波伝搬速度との関連性について明らかにすることである。対象は中高年者40名(男性11名,女性29名,平均年齢62.5±4.9歳)であった。身体活動量の測定法には加速度計を用い,歩数と運動量に着目した。偏相関分析上,身体活動量と全身持久力との関連は認められなかった。歩数と有意な関連が認められたのは,体重支持指数,大腿四頭筋筋量,脈波伝搬速度,体脂肪量,除脂肪量であった。運動量と有意な関連が認められたのは,体重支持指数,体脂肪量,大腿四頭筋筋量,除脂肪量,基礎代謝量であった。Stepwise重回帰分析上,歩数の規定因子には体重支持指数,脈波伝搬速度が採択された。運動量の規定因子には除脂肪量が採択された。以上より,身体活動量には体重支持指数,脈波伝搬速度および除脂肪量が深く関連していることが示唆された。 |
---|---|
ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.22.133 |