足関節の肢位の違いがスライダーボードを用いた膝関節自動関節可動域練習時の筋活動に与える影響

〔目的〕足関節の肢位の違いがスライダーボードを用いた膝関節自動関節可動域練習時の筋活動に与える影響を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は健常男性12名とした.課題は,座位で足部をスライダーボード上に乗せた状態で行う膝関節自動屈曲・伸展運動とした.課題中の筋活動を足関節底屈位・背屈位の2条件で比較した.筋活動の測定は大腿四頭筋,ハムストリングス,腓腹筋とした.〔結果〕膝関節伸展運動時では背屈に比べ底屈位でハムストリングスと腓腹筋の筋活動が有意に増大していた.膝関節屈曲運動時の筋活動の違いは本研究では明らかにならなかった.〔結語〕本課題の膝関節伸展運動において,拮抗筋の筋収縮を最小限にする...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 34; no. 6; pp. 765 - 770
Main Authors 井尻, 朋人, 鈴木, 俊明, 川﨑, 由希
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2019
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.34.765

Cover

More Information
Summary:〔目的〕足関節の肢位の違いがスライダーボードを用いた膝関節自動関節可動域練習時の筋活動に与える影響を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は健常男性12名とした.課題は,座位で足部をスライダーボード上に乗せた状態で行う膝関節自動屈曲・伸展運動とした.課題中の筋活動を足関節底屈位・背屈位の2条件で比較した.筋活動の測定は大腿四頭筋,ハムストリングス,腓腹筋とした.〔結果〕膝関節伸展運動時では背屈に比べ底屈位でハムストリングスと腓腹筋の筋活動が有意に増大していた.膝関節屈曲運動時の筋活動の違いは本研究では明らかにならなかった.〔結語〕本課題の膝関節伸展運動において,拮抗筋の筋収縮を最小限にするためには足関節を背屈位にすることがより適切な肢位であることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.34.765