視覚障害を持つ学生への効果的な理学療法士国家試験対策

〔目的〕本稿では視覚障害を持つ理学療法学専攻の学生に対する国家試験対策の教育的効果を検討した.〔対象〕本学の理学療法学専攻の4年生7名(年齢:24.7±3.9歳)であった.〔方法〕一週間に一度の頻度で模試を実施し,その都度,各学生の苦手科目を明確にして効率的に学習できるように対策を行った.〔結果〕点数は対策初期時では138.7±21.1点,最終時では177.5±29.9点であった.また国家試験本番の結果は202.9±17.5点であり,合格率は100%であった.〔結語〕本対策は,教訓帰納や時間の管理により,効率の良い学習を進めることができ,点数の飛躍的な伸びにつながったと考えられる....

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Published in理学療法科学 Vol. 29; no. 3; pp. 335 - 339
Main Authors 松井, 康, 石塚, 和重, 大圖, 仁美, 渡邊, 昌宏, 大越, 教夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2014
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Summary:〔目的〕本稿では視覚障害を持つ理学療法学専攻の学生に対する国家試験対策の教育的効果を検討した.〔対象〕本学の理学療法学専攻の4年生7名(年齢:24.7±3.9歳)であった.〔方法〕一週間に一度の頻度で模試を実施し,その都度,各学生の苦手科目を明確にして効率的に学習できるように対策を行った.〔結果〕点数は対策初期時では138.7±21.1点,最終時では177.5±29.9点であった.また国家試験本番の結果は202.9±17.5点であり,合格率は100%であった.〔結語〕本対策は,教訓帰納や時間の管理により,効率の良い学習を進めることができ,点数の飛躍的な伸びにつながったと考えられる.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.335