母趾屈曲運動の動作イメージが脊髄神経機能の興奮性に与える影響

〔目的〕足趾屈筋筋力低下に伴い転倒しやすくなる患者への処方の開発を目指して,動作イメージ練習の効果を脊髄神経機能の興奮性の指標であるF波にて検討することとした.〔対象〕健常者30名(男性16名,女性14名,年齢(平均±標準偏差)は29.2±8.6歳)とした.〔方法〕F波測定を,安静時,左短母趾屈筋運動の学習後の,左母趾最大努力屈曲のイメージの想起(動作イメージ試行時),動作イメージ想起の試行直後,想起の試行5分後,想起の試行10分後,想起の試行15分後の各時点において行った.〔結果〕動作イメージ試行想起の試行時における振幅F/M比,F波出現頻度は,安静試行時と比較して有意でないものの増加傾向が...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 28; no. 5; pp. 673 - 676
Main Authors 佐々木, 英文, 浦邊, 幸夫, 文野, 住文, 鈴木, 俊明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2013
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.28.673

Cover

More Information
Summary:〔目的〕足趾屈筋筋力低下に伴い転倒しやすくなる患者への処方の開発を目指して,動作イメージ練習の効果を脊髄神経機能の興奮性の指標であるF波にて検討することとした.〔対象〕健常者30名(男性16名,女性14名,年齢(平均±標準偏差)は29.2±8.6歳)とした.〔方法〕F波測定を,安静時,左短母趾屈筋運動の学習後の,左母趾最大努力屈曲のイメージの想起(動作イメージ試行時),動作イメージ想起の試行直後,想起の試行5分後,想起の試行10分後,想起の試行15分後の各時点において行った.〔結果〕動作イメージ試行想起の試行時における振幅F/M比,F波出現頻度は,安静試行時と比較して有意でないものの増加傾向が認められた.〔結語〕動作イメージ想起は転倒予防の運動療法に応用可能であることが示唆される.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.28.673