慢性期脳卒中片麻痺者に対するSpiderを用いた運動療法の即時効果の検討

〔目的〕Spiderを用いた脳卒中片麻痺者への理学療法介入がバランス能力に対する即時効果に及ぼす影響を検討した.〔対象と方法〕対象は慢性期脳卒中片麻痺者10名(73.5 ± 8.2歳)とした.〔方法〕Spider実施前後にFunctional Reach Test(FR)とTimed Up & Go Test(TUG)を測定した.Spider使用時(Spider条件)の運動はスクワット10回,ステップ動作(非麻痺側先行)10回とし,機器を使用せず同様の運動をコントロール条件とした.各条件前後で2元配置分散分析を用いて分析した.〔結果〕 Spider条件とコントロール条件でFRとTUGと...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 35; no. 6; pp. 791 - 795
Main Authors 大沼, 亮, 早乙女, 雄紀, 浅田, 優作, 栗原, 靖, 藤野, 雄次, 松田, 雅弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2020
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:〔目的〕Spiderを用いた脳卒中片麻痺者への理学療法介入がバランス能力に対する即時効果に及ぼす影響を検討した.〔対象と方法〕対象は慢性期脳卒中片麻痺者10名(73.5 ± 8.2歳)とした.〔方法〕Spider実施前後にFunctional Reach Test(FR)とTimed Up & Go Test(TUG)を測定した.Spider使用時(Spider条件)の運動はスクワット10回,ステップ動作(非麻痺側先行)10回とし,機器を使用せず同様の運動をコントロール条件とした.各条件前後で2元配置分散分析を用いて分析した.〔結果〕 Spider条件とコントロール条件でFRとTUGとも交互作用を認め,FRは実施前よりも実施後で有意に増大した.TUGは実施前よりも実施後で有意に短縮した.〔結語〕Spiderによる脳卒中片麻痺者のバランス能力への即時効果が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.35.791