起き上がり動作における関節運動の分析

〔目的〕床上での仰臥位から長座位へと姿勢を変換する起き上がり動作時の身体各関節の動きを明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は若年健常男性10名とした.起き上がり動作は体幹を回旋させずに前方へと起き上がる動作とした.三次元動作解析装置を用いて動作時の各関節運動を計測した.〔結果〕頭部は動作序盤に屈曲運動を示し(最大屈曲角度は約50°),肩関節も動作序盤に屈曲運動を示した.股関節は動作序盤にわずかな伸展運動を示した後,屈曲運動へと移行した.〔結語〕本研究で示された前方への起き上がり動作時の関節運動に関する知見は,関節可動域を評価したり治療目標を立てる際の一助になると考えられる....

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Published in理学療法科学 Vol. 33; no. 4; pp. 713 - 718
Main Authors 大谷, 拓哉, 竹内, 弥彦, 雄賀多, 聡, 高杉, 潤, 藤尾, 公哉, 三和, 真人, 太田, 恵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2018
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.33.713

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Summary:〔目的〕床上での仰臥位から長座位へと姿勢を変換する起き上がり動作時の身体各関節の動きを明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は若年健常男性10名とした.起き上がり動作は体幹を回旋させずに前方へと起き上がる動作とした.三次元動作解析装置を用いて動作時の各関節運動を計測した.〔結果〕頭部は動作序盤に屈曲運動を示し(最大屈曲角度は約50°),肩関節も動作序盤に屈曲運動を示した.股関節は動作序盤にわずかな伸展運動を示した後,屈曲運動へと移行した.〔結語〕本研究で示された前方への起き上がり動作時の関節運動に関する知見は,関節可動域を評価したり治療目標を立てる際の一助になると考えられる.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.713