在宅脳卒中者の活動性が生活の質に影響を与えるプロセス

〔目的〕在宅脳卒中者の活動性が生活の質に影響を与えるプロセスを明らかにする.〔対象〕在宅で生活する脳卒中者25名.〔方法〕1対1での半構造化面接をおこなった.質問内容は,脳卒中発症からの経過,現在の生活様式,重要な活動およびその理由であった.分析には,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた.〔結果〕在宅脳卒中者の活動性が生活の質に影響を与えるプロセスには,活動の継続により目的が達成され生活の質の向上につながるというプロセス,および活動の継続により障害への適応が促進され生活の質の向上につながるというプロセスがあった.〔結語〕在宅脳卒中者における活動性の向上を図るには,活動の実施状況を...

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Published in理学療法科学 Vol. 31; no. 2; pp. 247 - 251
Main Authors 竹中, 晃二, 小沼, 佳代, 島崎, 崇史, 高山, 侑子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2016
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.31.247

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Summary:〔目的〕在宅脳卒中者の活動性が生活の質に影響を与えるプロセスを明らかにする.〔対象〕在宅で生活する脳卒中者25名.〔方法〕1対1での半構造化面接をおこなった.質問内容は,脳卒中発症からの経過,現在の生活様式,重要な活動およびその理由であった.分析には,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた.〔結果〕在宅脳卒中者の活動性が生活の質に影響を与えるプロセスには,活動の継続により目的が達成され生活の質の向上につながるというプロセス,および活動の継続により障害への適応が促進され生活の質の向上につながるというプロセスがあった.〔結語〕在宅脳卒中者における活動性の向上を図るには,活動の実施状況を把握するだけでなく,障害への適応の段階を評価し,段階に合わせた支援を行う必要がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.31.247