地域包括ケア病棟から介護老人福祉施設へ退院した患者の再入院に影響を及ぼす因子の検討

〔目的〕地域包括ケア病棟から介護老人福祉施設へ退院した患者の再入院に影響を及ぼす因子を検討し,再入院予防への一助とすること.〔対象と方法〕対象は76名とした.方法は,診療録より後方視的に行い,退院日から3ヵ月以内に再入院した群,しなかった群の2群に分け,疾患,年齢,性別,機能的自立度評価表,栄養状態の指標,退院先へ情報提供を行う際の伝達方法を群間で比較し多変量解析を行った.〔結果〕再入院の契機となった疾患は,医療・介護関連肺炎が1番多くを占めた.再入院に影響を及ぼす因子は,血清アルブミン値,食事形態,情報提供を対面にて伝達が抽出された.〔結語〕栄養状態の改善に取り組み,食事形態,食事摂取時のポ...

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Published in理学療法科学 Vol. 33; no. 4; pp. 647 - 651
Main Authors 福田, 浩巳, 石橋, 雄介, 西田, 宗幹, 眞島, 利匡, 吉川, 博展
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2018
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Summary:〔目的〕地域包括ケア病棟から介護老人福祉施設へ退院した患者の再入院に影響を及ぼす因子を検討し,再入院予防への一助とすること.〔対象と方法〕対象は76名とした.方法は,診療録より後方視的に行い,退院日から3ヵ月以内に再入院した群,しなかった群の2群に分け,疾患,年齢,性別,機能的自立度評価表,栄養状態の指標,退院先へ情報提供を行う際の伝達方法を群間で比較し多変量解析を行った.〔結果〕再入院の契機となった疾患は,医療・介護関連肺炎が1番多くを占めた.再入院に影響を及ぼす因子は,血清アルブミン値,食事形態,情報提供を対面にて伝達が抽出された.〔結語〕栄養状態の改善に取り組み,食事形態,食事摂取時のポジショニング,介助方法を対面で伝達することが再入院減少の一助となり得る可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.647