悪性リンパ腫の寛解導入後にneurolymphomatosisをきたした2例

Neurolymphomatosisは脳神経を含む末梢神経,神経根あるいは神経叢へのリンパ腫の浸潤を呈する,臨床的には稀な疾患とされている1).今回,寛解導入後に末梢神経障害をきたし,神経生検によりneurolymphomatosisと診断し得たB cell lymphomaの2例を経験した.悪性リンパ腫の寛解導入後であっても末梢神経障害を呈した場合には,neurolymphomatosisを鑑別に入れ,神経生検を考慮する必要があると考えられた....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本内科学会雑誌 Vol. 101; no. 1; pp. 157 - 160
Main Authors 祖父江, 元, 原田, 斉子, 林, 祐一, 犬塚, 貴, 木村, 暁夫, 兼村, 信宏, 香村, 彰宏, 保住, 功, 冨田, 稔, 森脇, 久隆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2012
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.101.157

Cover

More Information
Summary:Neurolymphomatosisは脳神経を含む末梢神経,神経根あるいは神経叢へのリンパ腫の浸潤を呈する,臨床的には稀な疾患とされている1).今回,寛解導入後に末梢神経障害をきたし,神経生検によりneurolymphomatosisと診断し得たB cell lymphomaの2例を経験した.悪性リンパ腫の寛解導入後であっても末梢神経障害を呈した場合には,neurolymphomatosisを鑑別に入れ,神経生検を考慮する必要があると考えられた.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.101.157