ダウン症児・者における歩行比の成長的変化

〔目的〕ダウン症者の歩行比を測定し,歩行の成長的変化について検討することを目的とした.〔対象〕ダウン症者24名(平均年齢18.7歳(2.5~43.0歳),うち17歳以下のダウン症児16名(平均年齢12.2歳(2.5~17.9歳),健常児111名(平均年齢 4.5歳(1.3~6.7歳)とした.〔方法〕歩幅,歩行率,歩行比,身長を測定し,各群の歩行比に対する回帰式を求めた.ダウン症児群で歩行比に与える歩幅と歩行率の影響を検討する重回帰分析を行い,年齢と歩幅と歩行率の関係についてPearsonの積率相関分析を行った.〔結果〕ダウン症児群で歩行率は歩行比に有意な影響を及ぼし,歩幅は歩行比に有意な影響を...

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 2; pp. 167 - 170
Main Authors 中野, 渉, 山本, 良平, 秋月, 千典, 大橋, ゆかり, 金井, 欣秀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.30.167

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Summary:〔目的〕ダウン症者の歩行比を測定し,歩行の成長的変化について検討することを目的とした.〔対象〕ダウン症者24名(平均年齢18.7歳(2.5~43.0歳),うち17歳以下のダウン症児16名(平均年齢12.2歳(2.5~17.9歳),健常児111名(平均年齢 4.5歳(1.3~6.7歳)とした.〔方法〕歩幅,歩行率,歩行比,身長を測定し,各群の歩行比に対する回帰式を求めた.ダウン症児群で歩行比に与える歩幅と歩行率の影響を検討する重回帰分析を行い,年齢と歩幅と歩行率の関係についてPearsonの積率相関分析を行った.〔結果〕ダウン症児群で歩行率は歩行比に有意な影響を及ぼし,歩幅は歩行比に有意な影響を及ぼさなかった.〔結語〕ダウン症者では歩行率の影響で歩行比の増加が遅くまで続くと考えられた.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.167