タンデム立位における前後足部と合成の足圧中心動揺変数間の関係:視覚情報の有無による相違
〔目的〕タンデム立位における視覚情報の有無が,前および後方肢と合成の足圧中心動揺変数との間に与える影響を検討した.〔対象〕健常成人男性10名とした.〔方法〕右足を後方肢とするタンデム立位で,開眼および閉眼の2条件を計測し,前および後方肢の各足圧中心動揺変数(総軌跡長,前後動揺標準偏差,左右動揺標準偏差)や各下肢荷重量を比較した.〔結果〕視覚の有無にかかわらず,前方肢に比べ後方肢への荷重量が有意に大きかった.開眼および閉眼ともに後方肢と合成の各足圧中心動揺変数間,閉眼の前方肢と合成の各足圧中心動揺変数間は有意に高い相関となった.〔結語〕タンデム立位における姿勢保持には,後方肢の影響が強いと考えた...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 30; no. 5; pp. 713 - 717 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2015
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Subjects | |
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Summary: | 〔目的〕タンデム立位における視覚情報の有無が,前および後方肢と合成の足圧中心動揺変数との間に与える影響を検討した.〔対象〕健常成人男性10名とした.〔方法〕右足を後方肢とするタンデム立位で,開眼および閉眼の2条件を計測し,前および後方肢の各足圧中心動揺変数(総軌跡長,前後動揺標準偏差,左右動揺標準偏差)や各下肢荷重量を比較した.〔結果〕視覚の有無にかかわらず,前方肢に比べ後方肢への荷重量が有意に大きかった.開眼および閉眼ともに後方肢と合成の各足圧中心動揺変数間,閉眼の前方肢と合成の各足圧中心動揺変数間は有意に高い相関となった.〔結語〕タンデム立位における姿勢保持には,後方肢の影響が強いと考えた.閉眼時のタンデム立位における姿勢保持には,後方肢だけでなく前方肢も関与することが示唆された. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.30.713 |