退院後の脳卒中患者における社会的活動と意図の関連性

〔目的〕退院後の脳卒中患者における社会的活動と意図の関連性を明らかにする.〔対象〕脳卒中患者45名.〔方法〕退院直前(T1),退院3ヵ月後(T2),退院6ヵ月後(T3)に,社会的活動実施意図尺度(I-SAS),および社会的活動尺度(SAS)を用いて調査を行った.I-SASの変化は一元配置の分散分析,SASの変化は対応のあるt検定,I-SASとSASの関連性は階層的重回帰分析を用いて検討した.〔結果〕T2からT3にかけて,社会的活動性が低下していた.T2の社会的活動は,T1の意図によって予測されるものの,T3の社会的活動はT2の意図では予測できないことが示された.〔結語〕退院6ヵ月後には社会的活...

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Published in理学療法科学 Vol. 29; no. 5; pp. 679 - 682
Main Authors 小沼, 佳代, 島崎, 崇史, 矢作, 友里, 竹中, 晃二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2014
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Summary:〔目的〕退院後の脳卒中患者における社会的活動と意図の関連性を明らかにする.〔対象〕脳卒中患者45名.〔方法〕退院直前(T1),退院3ヵ月後(T2),退院6ヵ月後(T3)に,社会的活動実施意図尺度(I-SAS),および社会的活動尺度(SAS)を用いて調査を行った.I-SASの変化は一元配置の分散分析,SASの変化は対応のあるt検定,I-SASとSASの関連性は階層的重回帰分析を用いて検討した.〔結果〕T2からT3にかけて,社会的活動性が低下していた.T2の社会的活動は,T1の意図によって予測されるものの,T3の社会的活動はT2の意図では予測できないことが示された.〔結語〕退院6ヵ月後には社会的活動が低下し,intention-behavior gapが生じていることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.679