リハビリテーション従事者における離職意思の規定要因に関する調査

【目的】リハビリテーション(以下、リハ)従事者における離職に対して修正可能な規定要因があるのかを検証することである。【方法】当会リハ部スタッフ171名(理学療法士93名、作業療法士56名、言語聴覚士22名、リハ従事経験年数は中央値7年)を対象とし、質問紙法による無記名式アンケートを実施した。調査項目は13項目からなり、各項目に対して5段階のいずれかを解答させた。離職意思を問う項目は3段階とした。統計解析は、離職意思の有無の2群に分け、その他の調査項目の比較をした。多重ロジスティック回帰分析を使用して、規定要因があるのかを検討した。【結果】回帰分析の結果、「個人への称賛」、「適性に合った仕事」、...

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Published in理学療法福岡 Vol. 35; no. 35; pp. 106 - 109
Main Authors 宇野, 健太郎, 田中, 恩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 福岡県理学療法士会 2022
福岡県理学療法士会
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ISSN1342-1433
2758-0652
DOI10.57315/fpta.35.0_106

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Summary:【目的】リハビリテーション(以下、リハ)従事者における離職に対して修正可能な規定要因があるのかを検証することである。【方法】当会リハ部スタッフ171名(理学療法士93名、作業療法士56名、言語聴覚士22名、リハ従事経験年数は中央値7年)を対象とし、質問紙法による無記名式アンケートを実施した。調査項目は13項目からなり、各項目に対して5段階のいずれかを解答させた。離職意思を問う項目は3段階とした。統計解析は、離職意思の有無の2群に分け、その他の調査項目の比較をした。多重ロジスティック回帰分析を使用して、規定要因があるのかを検討した。【結果】回帰分析の結果、「個人への称賛」、「適性に合った仕事」、「仕事を通じての成長」が抽出された。【結論】離職意思に対して、給料、性別、年齢など以外の修正可能な規定要因がある事が示唆された。
ISSN:1342-1433
2758-0652
DOI:10.57315/fpta.35.0_106